2009/12/31
NHK 「百年インタビュー 蜷川幸雄」を見て
2009/12/28
New Marlowe Theatreの新築現場(2009年12月)
現在活躍中のカンタベリー生まれの有名人と言うと、ハリウッド・スターのオーランド・ブルームでしょう。しかし、歴史的には何と言ってもクリストファー・マーロー(Christopher Marlowe, 1564-93)を挙げたいところです。彼はシェイクスピア、ベン・ジョンソンと並ぶ、イギリス・ルネッサンス演劇最高の劇作家で、代表作に『フォースタス博士』、『マルタ島のユダヤ人』、『エドワード2世』などがあります。生まれたのはシェイクスピアと同じ年。カンタベリーの慎ましい靴屋の息子でした。現在も名門校として知られる地元のKing's Schoolに通い、才能を認められ、ケンブリッジ大学のコーパス・クリスティ・コレッジにカンタベリー大司教Matthew Parkerの奨学金を得て進学しました。その後ロンドンで劇作家としてめざましい活躍を始めましたが、同時に政府のスパイとしても活動したとされている謎の人物。29歳でロンドン郊外のDeptfordの酒場で喧嘩の末、殺害されましたが、政治的暗殺であったという説も有力です。作風は極めて過激。破壊的なエネルギーとアイデアに溢れています。色々な混乱を経ても、万事がキリスト教倫理に収斂されるシェイクスピアの世界とは一線を画しています。ホモ・セクシュアルであったことも、作品から明かです。
さて、そのMarloweの名前を冠した劇場が、2009年春までカンタベリーにはありました。しかし、平凡な地方劇場という感じで、子供向けのパントの上演など、それなりに地域の役にはたっていたと思いますが、たまに演目をチェックしても、私が入場料を払って見たい公演はまずありませんでした。カンタベリーがロンドンに近すぎて、観客が集まらないという面も災いしたと思います。
しかし、この旧Marlowe Theatreの建物は現在解体され、新しい、本格的な劇場が建てられつつあります。2009年の3月に旧劇場の建物が壊され、その後敷地内の考古学調査が行われた後、現在新しい建物が建設中です。完成は2011年9月。なお、劇場の建物はありませんが、ツアー公演としてMarlowe Theatreの名前を冠した公演は行われています。
その新しい劇場ですが、1,200人収容(!)のメイン・オーディトリアム、それとは別に小劇場、そして各階のバーや川辺のカフェ、広いロビーなど、もの凄い、大がかりな建物です。今回これを書くにあたり、収容人数を確認してみて仰天しました。1,200人というと、イギリスの劇場でも最大規模。大体、ナショナルのオリヴィエがその位の大きさでしょう。それを一杯に出来るのかしら?心配になってきました。カンタベリーの町だけでなく、広く地域全体から観客を集める必要があります。しかし、それだけの劇場ですから、イギリスでも最高のツアー公演を持ってくると思いますので、RSC、National Theatreその他のツアーが頻繁にカンタベリーで見られることになるでしょう。そう言えば、イギリス南東部は、ロンドンに近すぎることもあり、拠点となるような有名な地方劇場がありませんので、Marlowe Theatreがその役を果たそうとしているのでしょうね。閑古鳥が鳴き、潰れないと良いのですが・・・。何しろ、日本の箱物同様、バブルの最中に計画された新劇場ですから、心配!
2009/12/26
Christ Church Gate, 2009年12月
2009/12/24
カンタベリー大聖堂、2009年12月
ここで簡単にカンタベリー大聖堂の歴史を紹介。カンタベリーの町自体はローマ帝国時代にはあり、その当時からキリスト教の教会もあったと考えられています。しかし、5世紀初め頃、ローマの軍隊がブリテン島から撤退し、ブリテン島がアングロ・サクソン時代へ移行するとゲルマン人独自の宗教が持ち込まれました。英国が再度キリスト教化するきっかけになったのが、カンタベリーの聖オーガスティン(Saint Augustine of Canterbury)の宣教。彼は当時のケント王国の王、エゼルベルフトにキリスト教の教えを伝え、教会を造ることを許されました。これが597年でした。その後、カンタベリーにはキリスト教の教会や修道院が幾つか出来ます。最初の大聖堂(カテドラル)はオーガスティンの下で造られたとされています。アングロ・サクソン時代のカテドラルは現在見ることが出来ませんが、現在のカテドラルの身廊(nave)の地下にあるとされています。(以下は一般的な十字型教会の略図ですが、カンタベリー大聖堂も大体において、この形式です。)
中世の大聖堂には、ここに限らず多くのマリアや諸聖人の像がありました。しかし、今のイギリスの大聖堂にはほとんどありません。16世紀の宗教改革以降、破壊されたのです。その前は、丁度日本の古い仏教寺院で本尊以外に色々な観音様とか毘沙門天などがあるように、色々な聖像、特にマリア像がたくさんあったことと思います。これらは宗教改革時に、カトリックの偶像崇拝として破壊されました。もともとカトリックには八百万の神々を信仰する多神教的なところがあります。またカンタベリー大聖堂では17世紀の清教徒革命(大内乱)の間、多くの素晴らしいステンド・グラスが破壊されましたが、これもカトリック的図柄があったためです。但、残ったものもかなりあります。
更に第2次世界大戦時には、ドイツ軍の爆撃にも遭い、大聖堂横の図書館が破壊されましたが、カテドラル本体は重大な損傷を免れました。しかし、カンタベリーの街では、現在のショッピング・センターの周辺はほぼ破壊され、貴重な中世の建築遺産が失われました。(以上、一部、カンタベリー大聖堂のオフィシャル・ホームページを参考にしました。また教会の略図は『プログレッシブ英和和英中辞典』電子版よりお借りしました。)
2009/12/23
チューダー朝・クライム・ノベル、C J Sansom, "Sovereign" (2006; Pan Books, 2007)
C J Sansom, "Sovereign" (2006; Pan Books, 2007) 662 pages
☆☆☆ / 5 (又は、☆3つ半くらいかな)
C J SansomのMatthew Shardlakeを主人公にしたチューダー朝クライム・ノベルの第3作目。1作目と2作目も読み、私もこれが3冊目。慣れてきて、ちょっと新鮮な驚きは無くなってしまったが、安心して楽しめる。今回も充分満足できた。但、あまり新鮮さを感じなかったので☆の数は控えめ。しかし、読むのが遅い私には、ながーい。終わりの方では、最初をのほうを忘れてかけてしまった。
舞台は1541年、チューダー朝ヘンリー8世治世下のイングランド。宗教改革も一段落し、Thomas Cromwellの失脚、1536年のAnne Boleynの処刑などと共に、一時の改革熱も冷め、宗教上の保守派回帰が起きていた時代。前作の"Dark Fire"では、Shardlakeは、渋々ながらも、政府の最有力者で、もちろん歴史上も大変重要な人物であるカンタベリー大司教Cromwellに雇われて特別捜査官として働いた。しかし、Cromwellの失脚、そして処刑と共に、Shardlakeは以前のように、土地取引など庶民の普通の法律案件を担当する弁護士(英語で言うとa jobbing lawyerというところか)の業務に戻っているが、無くなった父が残した借財などもあり、生活はそう豊かでもない。そこに、Cromwellの後に大司教に座った宗教改革派聖職者Thomas Cranmerからお呼びがかかる。折しもHenry VIIIは不穏な政情が続いていた北部の各地を大勢のお供の者や兵士を引き連れて巡幸することになっていた。(これを英語では"progress"という。謂わば移動する宮廷。中世・近代初期の王様は、一カ所の王宮にずっといるのではなく、年がら年中移動し、そうすることで、国の安定のために睨みを効かせた。)北部ではその数年前にThe Pilgrimage of Graceと呼ばれる、カトリック派を主体とした反宗教改革の大反乱が起きて、チューダー王室を震撼させた後であり、Henryは今も反王室感情がくすぶり続ける北部に一層堅い恭順を誓わせるという意図があった。
Shardlakeはその巡幸に伴う王室による移動裁判所の裁判官として雇用され、また、その片手間に、ヨーク市で捕らわれている重要な反逆者Sir Edward Broderickの首府への移送を監視する役目も仰せつかった。Shardlakeとしては、負債を清算するための割の良い臨時仕事のつもりだったのだが、行ってみると、チューダー朝王家の根幹を揺るがしかねない王家の血筋に関する秘密情報に関わったり、この後夫のHenryから処刑されることになる王妃Catherine Howardの密通らしき現場に遭遇したり、前作での事件以来Shardlakeを目の敵にしている枢密院の有力者Richard Richにまたまた出会っていじめられたりと、面倒な事に次々と巻き込まれてしまう。その為、彼は何者かから何度も命をつけ狙われ、また、彼が護送を支援することになっていた囚人も毒を飲まされて瀕死の重傷を負うなど、気軽なアルバイトのはずの北への旅は、生きるか死ぬかの、前作"Dark Fire"の事件以上に危険なミッションになってしまった。
600ページ以上ある小説であるから、とにかく色んなことが起きて、盛りだくさん。助手役のJack BarakとガールフレンドのTamasinの話とか、妻を次々と離婚したり処刑したりして取り替えた王Henry個人にまつわる話とか、かなりのアクション・シーンなど、ちょっと詰め込みすぎで、もう少しすっきり刈り込んで欲しい気はする。しかし、これだけ長くても、そう飽きさせず、結構息を飲んで読み進めるところも多い。熊いじめ(bear-baiting)の熊が故意に檻から放たれて、Shardlakeを殺そうと襲いかかったりするなど、発想もなかなか面白い。
私にとっては、このシリーズは読みやすいクライム・ノベルの器に、色々と同時代の歴史の重要な動きが盛り込んであるところが最大の魅力。歴史学の博士号を持つSansomの、Henry、Thomas Cranmer、Catherine Howardなどの人となりに関する考えが分かるのも興味深い。Henryは1491年生まれであるから、この小説の頃既に50歳。かってその長身の美しい姿で人々を魅了した君主も、足に酷い潰瘍が出来て腐敗臭を放ち、杖に寄りかかって歩く。たった一度Shardlakeに会うが、口汚く彼の身体障害(彼は所謂、せむし)を嘲笑するような、傲慢で非情な君主に描かれる。今回の作品は、ロンドンとチューダー朝宮廷の華やかさの陰に、ヨークシャーなどイングランド北部の貧困や大きな不満があったことを思い出させてくれた。もちろん、フィクションであるからこの本の内容を鵜呑みするのは大間違いであるが、教科書的な歴史書では分からない時代の日常生活の感触や庶民の思いについて考えるきっかけを与えてくれる。また、当時の弁護士の暮らしとか、法律や裁判について、少し垣間見ることが出来るのも私には嬉しい。Shardlakeシリーズはもう一冊出ているので、そのうち又読んで見たいと思っている。
(追記)このSansomのMatthew Shardlakeシリーズ、Kenneth Branagh主演でBBCのシリーズになると決まっているようです。放映がいつか知りませんが、もう大分前にそのニュースがあったので、2010年には始まるのではないかと期待しています。まずは、最初の作品"Dissolution"からだということです。更に、ある翻訳家の方のブログによると、シリーズの和訳も進行中と言うことです。
2009/12/22
カンタベリー大聖堂前のクリスマス人形
12月18日に出かけた時には、カンタベリー大聖堂もクリスマスの雰囲気が漂っていました。大聖堂の前には、イエスが生まれた馬屋、そしてその中にマリアや東方の三博士たちの人形たちが置いてありました。赤子を抱くマリアの傍に立つのがヨセフ、向かって右側の豪華ないでたちの3人が東方の3博士(Magi)、ひざまずくのは羊飼い。右側の2人も羊飼いでしょうか?
2009/12/21
カンタベリーに到着するHigh Speed Train
2009/12/19
Saint Peter's Church, Canterbury
2009/12/18
Falstaff Holtel, Canterbury
カンタベリーのWestgateそばにあるホテル、Falstaff Hotelです。名前はフォルスタッフと、シェイクスピアの有名な人物から取っていますが、出来たのはシェイクスピアの時代よりも約2世紀前頃の15世紀初頭のようです。ホテルの正面にはEstd. 1403とありますが、これがどのくらい信用できるかは分かりません。でも中世末の建物でしょう。町のゲートの外には、旅人を泊める宿屋が幾つかあったようで、これもそのひとつです。中世の城塞都市は、まわりを壁で囲まれ、門が幾つかあり、夜間はそれらが閉じられました ("curfew")。夜間や早朝に町に着いた人は門の外にある宿屋に泊まらざるを得ないわけです。このcurfewですが、夜は8時か9時、そして朝終わるのは4時か5時だったそうです。夜curfewが始まる時には、curfew bell、朝はAngelus bellと言われるベルが鳴らされました。当時の人は勿論時計なんて持っていなかったですから。朝、お店は何と6時から開いたそうです。昔の人は照明手段をあまりもってなかったことなど影響があるのでしょう。朝食は9時か10時で、それまでに皆一働きしたようです。こうした時間の区切りについては次のページから:
2009/12/16
2009/12/15
"Nation" (Olivier, National Theatre, 2009.12.12)
2009/12/09
Jewry Lane, Canterbury
何と言うこともない通りですが、名前に惹かれて写真を撮ってきました。何しろ、「ユダヤ人通り」という名前で、珍しいので、昔から気になっていました。この通りは、カンタベリー市街の多くの通り同様、中世からあって、ここに12世紀には既にユダヤ人が住んでいました。その当時、イギリスでも最も豊かなユダヤ人街のひとつだったようです。近代初期の歴史家William Somnerによると20家族ほどが住んでいました。この通りの近くにはユダヤ人の宗教的な集会所であるシナゴーグ(synagogue)もあり、ラビ(rabbi)も居ました。ユダヤ人学校もあったようです。しかしこれらのユダヤ人の住居や学校、シナゴーグの痕跡は、今はまったく無くなり、単なる裏通りという感じです。彼ら中世イングランドのユダヤ人は、国王エドワード1世(在位1272-1307)の時代の1290年にイギリス全土から追放されました。1279年には、貨幣鋳造をめぐる犯罪の疑いをかけられてカンタベリーのユダヤ人全てが城(Norman Castle)に投獄され、6人が絞首刑にされたそうです。その頃のカンタベリーには、反ユダヤ人感情が高まっていたのかも知れません。
なお、ユダヤ人がイングランドに再び入ってくるのは17世紀半ばから後半。共和国時代にユダヤ人商人の財力を利用したいというオリバー・クロムウェルやその後の政府の思惑からであったようです。1655年が、ユダヤ人のイギリス再移住の許された年となっています。しかし、彼らが土地所有を許されたり、国籍を得たりするには長い時間がかかり、18世紀になってからだったようです。その頃には、カンタベリーにも、新たにユダヤ人が住み始めました。1730年には新しいシナゴーグがKing's Streetに出来たとのことです。
2009/12/08
All Saints Laneの民家(Canterbury)
2009/12/06
12月のOld Vic
"Inherit the Wind" (Old Vic, 2009.12.5)
2009/12/03
雨のキャンパス12月
2009/12/01
Rose Tremain, "Sacred Country" (1992; Vintage Books, 2002)
2009/11/29
"Our Class" (National Theatre, 2009.11.28)
2009/11/27
詩人ジョン・キーツの恋と死 "Bright Star" (映画, 2009)
2009/11/24
BBC Drama, "Little Dorrit" (DVD)
2009/11/23
Poliakoffの新作映画、"Glorious 39"の情報
前項でBill Nighyについて触れたので、彼の出る新しい映画についても書く。私が過去見たテレビドラマの中で最も印象に残っているもののひとつにStephen Poliakoffの"Perfect Strangers"がある。ある一族の人々が自分達の過去の記憶をたどるのを描きながら、個人の歴史と国や世界の大きな歴史の交錯を見せてくれる大変繊細でありながらスケールの大きな作品。Claire SkinnerとMatthew Macfadyenのまぶしいように美しいカップル、Michael Gambon, Toby Stephens, Lindsey Duncanなど豪華な出演者で、堪能させる。そのPoliakoffの久しぶりの映画作品、"Glorious 39"がこの週末ロンドンで封切られたそうで、BBCのAndrew Marr Showで、GalaiとPoliakoffがゲスト出演して、紹介していた。イギリス資本による純粋のイギリス映画。出演は、Bill Nighy, Romola Galai, Eddie Redmayne, Julie Christie。
時と場面は1939年のイギリスの貴族の館。第2次世界大戦の直前だ。イギリスの首相ネビル・チェンバレンのナチス・ドイツに対する宥和政策(Appeasement)を支持する貴族の話らしい。スリラーとして、お話も面白くできているようだし、セッティングは美しい貴族の館で、エンターティメント性は高い。しかし、内容は非常にシリアスな点もあるようだ。Poliakoffは父方がロシア系ユダヤ人の血筋であり、こういう題材には非常に鋭い感覚を持っていると思う。
PoliakoffはNighyを大変高く評価していて、この作品を書いている時から彼を主役に起用するつもりであったとのこと。Romora Galaiは最近立て続けに良い役を射止めており、舞台だけではなく、映画やテレビでも大活躍。Keira Knightlyの次の大スターになりつつあるというような事をAndrew Marrも言っていた。それ程美人でもないが、演技力が評価されているのだろう。私も"Emma"を見て感心した。彼女は父方の家系はハンガリー系ユダヤ人で、その点で、この作品の歴史的背景やPoliakoffを他の人より良く理解出来るかも知れない。
戦前のイギリスの上流階級は、共産主義に非常に恐怖を感じていた。その一方で、ナチスのような全体主義には寛容であった。またユダヤ人の迫害などは差して気にしてはいなかったことなどが背景にあるそうだ。更に当時のイギリスの諜報機関がかなり出てくるようだが、これは日本の特高とまではいかなくても、超法規的な諜報活動を展開し、個人の迫害、精神的、物理的暴力の使用なども辞せず、恐るべき組織だったようである。
以上、間接的情報ばかり。本編はもしかしたらイギリスで見るかも知れないが、見られなければそのうちDVDで見てみたい。
(追記)上記を書いた後、リビューを2,3、読んで見たが、あまり好評とは言えないようだ。美しい映像らしいが、今ひとつ盛り上がりに欠けるようだ。ただ、映画の批評というのは、批評する人に色々な視点があって、劇評以上に鵜呑みに出来ない気がする。Poliakoffの作風が大好きな私にとっては、やはり一見の価値がありそうだ。
2009/11/22
"The Power of Yes" (Lyttelton, National Theatre, 2009.11.21)
2009/11/18
BBC drama, "Garrow's Law – Tales from the Old Bailey"
2009/11/13
"Life Is a Dream" (Donmar Warehouse, 2009.11.12)
2009/11/08
"Pains of Youth" (National Theatre, 2009.11.07)
2009/11/06
トマス・モアと彼の娘の伝記:John Guy, 'A Daughter's Love' (2009)
2009/11/01
"Mrs Kleine" (Almeida Theatre, 2009.10.31)
激烈な母娘の葛藤を描く
2009/10/29
"The Sacred Made Real" (The National Gallery, 2009.10.24)
2009/10/27
"Endgame" (Duchess Theatre, 2009.10.24)
2009/10/20
BBC One "Emma"放送中
以前旧ブログで書いたBBC Oneの"Emma"は第3回まで放送が終わり、あと1回を残すばかりとなりました。毎週日曜日の9時台に放送されています。Romola Garai扮する主人公、ドングリ眼がこぼれ落ちそうで、なかなかおかしくて笑ってしまいます。大変楽しいドラマとなりました。ストーリーは、自分自身については無知のくせに他人の結婚の事にはしきりにお節介を焼いて失敗している主人公が、そうした失敗を経て徐々に自己認識を深め成長するというお話。原作はオースティンの円熟期の作品で、大変良くできているということです。こういうロマンチック・コメディーにはあまり興味のない私にも大変楽しめます。