2020/08/11

オンライン授業の準備

 今年度、首都圏の大学ではどこも全面的に、あるいは部分的に、オンライン授業を行っている。私は非常勤先でたった1科目の講義しかやってないが、それもオンラインになった。技術面でも戸惑うばかりだが、何よりも準備に手間と時間がかかった。初めてのことなので、頑張りすぎたという面もある。そこで、私の1週間のオンライン授業の内容とその準備を紹介してみたい。内容は英文学史の前半、17世紀まで。後期科目では18世紀から第2次世界大戦後までをやることになっている。

1. 私は、対面授業でも講義科目ではまず大体の原稿を作る。例年の授業ではそれをそのまま朗読はしないが、時々見ながら講義する。そこで、今年は去年の講義原稿を読み直し、そのまま朗読できるように修正したり、間違いを直したりして、ICレコーダーで録音(30-50分)。ファイルをPCに読み込む。

2. 去年のハンドアウト(講義レジュメ)を修正して詳しくし、文字だけなので写真や地図を入れたり、出典を調べたり、参考書目を付け加えたりする。

3. 録音した講義(MP3ファイル)と講義のハンドアウトをgoogle driveにアップロードし、履修者と共有。履修者が、ハンドアウトを見ながら講義を聞くようにする。

4. 毎週3回ぐらい資料をコンビニにコピーしに行く(主に、文学作品の一部抜粋、他には、英文学史や英国史の一部抜粋など)。

5. コピーした資料(毎週大体3点、30ページくらい)の不要部分をカットして、新しいB5か、A4の用紙に糊で貼り付け、スキャナーで読み込みPDFにする。1枚目に、出典や説明を付ける。

6. その週に扱う内容により、詩やその他の作品の一部などを、ワードに入力して、対訳の資料を作り、PDFに変換。これは英語原文を味わって貰うため。

7. 5と6のPDF資料を大学の学習支援システム (LMS) にアップロード。また、コース・ニュースに資料の説明と、その週に提出する課題を提示(リスポンス・シート[300-500字程度、字数の上限なし]、あるいは、特定の資料についてのごく短い[500-1000字程度、上限なし]レポート)。他の科目の作業などもあるだろうから、文字資料が読み切れない場合は、音声講義だけでも聞くように、と言ってある。

8. 時間割で指定された時間にWebexによりオンラインでリアルタイム授業をして、学生の質問に答え、また音声講義の捕捉や資料の説明をする。質問に答えるだけで簡単に済ますつもりだったけど、やり出すと色々準備もしてしまい、ほとんどの週で、30-60分やった。但、学生の負担を減らすため自由参加とし、出席は取らなかった。結局、最初の3,4回を除き、ほとんどの履修者が出なくなったが、まだ2人ほど出ているので、ずっと続けている。(最終回はひとりだけだった。)

9. リスポンス・シートを課した週は、そのフィードバックをまとめて(2〜3ページ)、LMSで学生に配布。ホームワークを課した週は、個別のフィードバックをLMSで送信。

10. 学期末には学期末レポート提出を課しているが(目安は2千〜4千字、但、上限はなし)、この締切はまだ先。


科目の主なメディアを音声講義の配信にした理由は、最初、ZoomやWebexの受信には環境が整わない学生が出るかも知れないと恐れたこと。それに、マイペースで休み休み聴ける方が、同時配信より良いだろうと思ったから。また、私自身、内容の間違いなどに後で気づいた時には、録音し直すことが出来る。また、一応Webexの使い方は憶えたけど、うっかり操作を間違えることも多いだろうと思ったので、ローテクの方がやりやすかった。

今日8月19日、やっと最後のリアルタイム授業終了。一週間、この1科目のためにかかりっきりになった。来学期は何とか省力化しないと自分の勉強ゼロだし、主夫業にもしわ寄せ多し。

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