2017/06/27

7月の「100分de名著」はジェイン・オースティン『高慢と偏見』

7月のETV「100分de名著」はジェイン・オースティンの『高慢と偏見』です。私はこのシリーズ、昔は時々見ていたのですが、最近は全く見てません。というのはずっとレギュラーで出ている所謂テレビ・タレント、伊集院光さんの、いささか押しつけがましい主観的な感想が鼻について嫌になったからです。でも7月のジェイン・オースティンの『高慢と偏見』は英文学の古典ですし、見たい気がするので、テキストだけは買ってきました。このシリーズ、テキストがとても良いです。適当な分量で古典の概要と主要な論点がわかりやすく解説してあり、いわば雑誌形式の岩波新書。普通の雑誌と異なり、NHKの案内以外には余計な広告もなく、かさばりません。値段も500円ちょっとで、気軽に買えます。今回の解説者は近代小説の権威、京都大学の廣瀬由美子先生です。テキストは、廣瀬先生だけが執筆していて、他の余計な文章はありません。

私は英文学関係で、河合祥一郎先生の『ハムレット』、そして同じく廣瀬先生の『フランケンシュタイン』のテキストを買いました。

それにしても、昨今のNHKの教育や報道番組は、どれもこれも民放のように素人の芸人や俳優を出すのは困ったものです。別に、伊集院さんが嫌いというわけではありません。ただ、文化や教育、報道などの番組には、その番組の内容に適した人材を出してくれるだけで十分なんだけど。俳優さんなどでも、例えばシェイクスピアの回にハムレットを演じた役者が出演するなど、番組の主題に詳しい人なら意味があるとは思いますが。テーマは面白くても、見るのが本当に嫌になります。

番組のホームページ:
http://www.nhk.or.jp/meicho/

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