2016/02/13

「英国の夢、ラファエル前派展」(Bunkamura ザ・ミュージアム)

2月13日、Bunkamura のラファエル前派展に行ってきました。ラファエル前派の展覧会は人気も高いし、日本でもしばしば開かれてきたと思います。今回の特徴は、有名なテー ト・ギャラリーなんかの作品と違い、リバプールの国立美術館からの作品が中心となっていること。従って、私は特にラファエル前派に詳しい訳ではありません が、美術展で見たことがなく、また画集などでも覚えがない絵がほとんどでした。そういう意味では貴重な展覧会だし、行く価値があります。ただ、テートなん かの絵と比べると、小品や、私にはあまり説得力の感じられない絵が多いかも・・・?まあ、日本まで持ってくることが出来る絵というと限られるでしょうからね。

展覧会の最初に、ジョン・エヴァレット・ミレーの絵が何点かあるのですが、私はそれらが一番好きです。美しい!私は、ミレー、好きですね。今回、 自分で特に気づきました(^0^)。ミレーの描く女性や自然の美しさ、何とも言いがたいです。「春(リンゴの花咲く頃)」という作品が特に印象に残っていま す。私が特にミレーが好きなのは、題材が中世だったりしても、描かれているのは19世紀のイギリス人だからですね。ヴィクトリア朝の美人画です。着ている ブラウスなんか、今でもよく見るような花柄だったり。展示の最初に掛けてある絵「いにしえの夢—浅瀬を渡るイサンブラス卿」に描かれた騎士、イサンブラス卿も、顔だけ見るとよく見るような、孫を連れたイギリスの老紳士。その他のミレーの絵も、存分に楽しめました。展示の最初がクライマックス!

その他では、バーン=ジョーンズの「スポンサ・デ・リバノ(レバノンの花嫁)」という、旧約聖書の雅歌から題材を取った大作があり、素晴らしい作品でした。同じく彼の「フラジオレットを吹く天使」はまるでルネサンスのテンペラ画。ボッティチェリみたいで、きれいです。

ウオーターハウスの「デカメロン」、チラシになっている絵ですが、これも物語性が感じられて良いですね。夢中で話に聞き入っている女性達の表情が素敵です。

美術館のサイトに詳しい解説あり

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