2013/08/20

グローブ座の様子

これまでにもこのブログに載せたとは思いますが、『テンペスト』の感想を書いたついでに、観劇した時に撮った写真を載せておきます(またか、と言われそう)。グローブ座内部は他の劇場同様もちろん写真撮影禁止ですが、多分始まる前は自由のようで(あるいは大目に見られていて?)、注意されることはないようです。でも役者が出て来たら、どんなに誘惑に駆られても、絶対写真を撮らないようにしましょう。

最初は直ぐそばのThe Southwark Bridgeから撮った遠景。グローブ座のすぐ後ろに、TATE.ORG.UKと書いてあるビル、テイト・モダンですね。


そして内部。ステージの背後の建物を当時の表現で"tiring house"と言います。「楽屋」といったところですね。この"tire"は「疲れる」という意味の動詞から来たのではなく、衣服を意味する語"attire"の語幹部分と共通の語で、「衣類をまとう」という意味です。従って役者が扮装を付ける場所ですね。椅子席のあるところは"gallery"と呼ばれています。今回のステージは、下の写真で分かるように、いつもよりも広くしてあり、丸くなっていますが、普通は長方形です。あまり大きくすると脇に座ったり立ったりしている観客には見えにくくなって不親切なんですけどね。見えづらい椅子席はいくらかお安くなっています。正面の1階と2階の一番前あたりが一番見えやすいかな。でも、一番前は日射しが強い日は直射日光がまともに当たって、暑いしまぶしくもありますね。立ち見席や前の方の列の席の方は、帽子を持って行くことをお勧めします。
"tiring house"の3階部分は閉められていますが、ここに楽士が陣取っていたらしいとも言われます。今回は楽士は2階にいました。 


土間の立ち見部分は"pit"と呼ばれます。そこで見る人は当時の言葉で"groundling"。椅子はありませんし、地面に座ることも許されていません。この部分のチケットは5ポンドで、毎回700枚が売りに出されるとのことです。ちなみに、gallery席は857席だそうですので、合わせて1557席。エリザベス朝のオープン・エアー劇場の収容人数は、1500から最大3000人程度までと言われています。結構良い商売していましたね。

私も十数年前、立ってみたことがありますが、今はとてもそんな体力ありません。膝も痛くなるだろうなあ。暑い日には結構倒れる観客が出ます。飲料水は必需品です。逆に雨が降ればずぶ濡れになる可能性もあります。ロンドンでは激しい雨は珍しいですが、立ち見の方は天気予報のチェックと、濡れるのが嫌な方は携帯用カッパの用意をしたほうが良いでしょう。gallery席の上は屋根がありますが、風が吹けば前の列は少しは濡れます。雨が降らなくても、夏の天気の良い夜でも終演頃は結構肌寒くなることが多いので、最後まで半袖のTシャツではしんどいかも知れません。私のようなひ弱な方はお気をつけ下さい(^_^)。

しかし、毎年イギリス来ても、見物しないから、写真と言えばNational TheatreとShakespeare's Globeがあるサウス・バンクあたりばっかり(苦笑)。

2 件のコメント:

  1. Yoshi様

    わぁ(*´∀`*) グローブ座ですね!! シェイクスピアの本場!ここでTempestをご覧になったとか、素敵です。

    なるほど、オープンエアですとお天気って切実な問題ですね。笑(ノ∀`) 私もいつか行く際は服装や飲み物に気をつけようと思います。

    これからもたくさんお写真投稿していただけたら嬉しいです。Yoshi様のブログを通してイギリスの様子が垣間見できるのがすごく楽しみになっております。

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    1. アリス様、コメントありがとうございます。でも私は写真、苦手なんですよ。そのうえ、上に書いたとおり、行くのは劇場と図書館くらいなので、毎年同じ写真を撮っています(苦笑)。まあでもアリスさんのお言葉に感謝して、つまらない写真でもなるべく撮るようにしますね(^_^)。なお、このブログ、及び私の旧ブログのサイドバーのラベルから「・・・風景」とか「・・・建築」等々を選んでいただくと、写真の付いた投稿が出て来ます。なお、先日のBritish Libraryの項、使い方など少し加筆しました。

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