2014/04/21

NHKの新ドラマ・シリーズ、「サイレント・プア」

NHKの新ドラマシリーズ、「サイレント・プア」を2話まで見た。深田恭子を社会福祉協議会のコミュニティー・ソーシャル・ワーカーにしてアピールしているけれど、内容は実に重いドラマ。適度にセンチメンタリズムもあり、毎回救いのある終わり方をするが、現実にある福祉の谷間について取り上げている。

豊中市社会福祉協議会が協力しており、主人公もモデルとなる方があるそうだ。社会福祉専攻の大学教員などでも、Twitterで強く推薦されている方もいた。ドキュメンタリーでも、教育番組でもないが、公共放送でしかできない良いドラマだと思う。

第2回は、ひどい持病を持ち貧困に苦しむシングルマザーが、両親を介護し、しかも弟はひきこもりで部屋から出られないという、複合的な問題を抱えた家庭の話だった。確かに、一つ歯車が狂い始めると、次々におかしくなる家庭があっても不思議じゃない。

現実に福祉の現場の人が見ると、こんなもんじゃない、と言いたいこともあるだろうとは思うが、しかし、現場で地味な仕事に心血注いでいる方々に光が当たり、また、今の社会が抱えている困難な問題に、硬いドキュメンタリーではなくてフィクションとして考える機会ができるのはとても良いことと思う。

深田恭子演じる主人公がマリアさまに見えた。もちろん、この主人公みたいに献身的に仕事をしていたら、燃え尽きてしまうだろうけどね。

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