2015/02/08

マグナ・カルタの写本がケントで発見される

ガーディアン紙によると、マグナ・カルタの写本がケントの州古文書館で眠っていたのを発見された!

1215年のオリジナル写本ではないが、1300年にエドワード1世の命で作られたものらしい。マグナ・カルタは、国家の威信を示すためにあちこちに広く配られたようだが、今までの説よりも更に広範囲に流布したと考えられる、と専門家が言っている。

現在世界に24写本が残っているそうだ(この写本を含んでかしら?)

値段をつけると10ミリオン・パウンド、っていうと、18億円くらいか・・・。メイドストーンにあるケント州文書館にあるヴィクトリア朝に作られたスクラップ・ブックに貼り付けてあったそうだ。森林に関する勅許状(A charter of the forest)を調べていると、その隣にこれがあったということだ。大発見をしたのは、古文書の専門家でケント州文書館(ケント・カウンティ・アーカイブ)の職員のマーク・ベイトソン博士。この方、私がかって受講したパレオグラフィー(古書体学)のクラスを教えてくださった方。温厚で、学識豊かな先生だった。当時はカンタベリー大聖堂の図書室(ケント州の古文書館を兼ねる)で勤務しておられた。ベイトソン先生、人生最大の大発見! 特別ボーナスもらえるかな。

ケントの小さな地方都市サンドウィッチにとっては思ってもない宝物だろう。売却しないで、町の観光の助けになるようにしたい、とのこと。良かった。