2015/01/25

市民講座担当

先週から5回シリーズで社会人向け有料市民講座を担当している。ほぼ一週おきで、3月まで続く。毎回90分、遅れて始めたり、切りの良いところだからと早めに終えたりするわけには行かないから、予定の時間目一杯しゃべる。5回という事は、全部で7時間半。また、それだけ話す材料を準備しておかなければならない。話ばかりで退屈にならないように、ビジュアルの資料も用意する必要がある。雑談みたいな話でも喜んで下さる方もいるが、相手は人生経験豊かな大人で、長年海外で働いた方、留学された方などもちらほらおられ、とても厳しい質問や注文を出される方もたまにいるし、自分もうっかり初歩的な間違いをすることもあるので大変緊張する。初日の前夜はよく眠れなかった。90分話した後、疲労困憊していた。頑張ったが、パソコンが上手く動かなくなって写真も映せず、話し方もせかせかと落ちつきなくて、上手くいかなかったなあ、と後悔しきり。

今回話す内容については、これまで論文を書いたり、大学の授業で扱ったりしているので、ある程度予備知識はあるが、これから毎回、更に勉強しつつ講義ノートを作って行かなけばならない。正直言って一週おきでも準備が間に合うかどうか不安である。

この社会人講座もこれが確か6回目。このための準備は大変勉強になるので、余裕があるときはやり甲斐を感じることが出来る。他人から何かを期待されることがない今の私には、大学の職員さんや受講者の方々などに喜んで貰えると大変嬉しい。今回の講座を引き受けたのは去年5月で、その時には今頃は既に博士論文を提出できているだろうからじっくり腰を据えて準備する時間がある、と能天気な予想を立てていたが、今になってみれば論文執筆がいつ終わるとも知れぬ泥沼、というのが現実だ。論文の行き詰まりを考えると、公開講座をやっている余裕はないのだが、講座担当日は予定どおりにめぐって来る。3月まではしばらく博士論文の勉強から離れて、この講座の準備に集中せざるを得ない。

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