先日来、ETVのハートネットTVで「平成が残した宿題」というシリーズが放送され、セクシュアル・ハラスメント、ジェンダー格差、ひきこもり、などと共に、自殺が取り上げられた。平成の間に自殺で亡くなられた方は約80万人。少ない年でも2万1千人以上、多い年は3万4千人を超える人が自ら命を絶った。
自殺者の陰には、彼らの遺族がいる。亡くなった人と同じくらい苦しんでおられるご家族が80万人の何倍かいらして、一生そのトラウマ、そしておそらくは家族を死なせてしまったという罪悪感、を抱えて生きていかねばならない。
この30数年の間に私が知り合った人々の中にも、自殺した人が3人いる。3人とも、親しくつきあっていて個人的なことを話せるような関係ではなかったが、何か声をかけたり、メールを出したりして悩みをやわらげる機会は無かったものか、後悔が残る。
番組では色々な自治体やコミュニティー、NGOなどの取り組みが成果をあげて、近年自殺者数が目に見えて減りつつあることが紹介されていた。出演者が言われている事だが、自殺とか鬱病といった問題は、日本では「素人が関わることではなく、専門家に任せるべき」と考える人が多くて、結果的に苦しんでいる人々をほったらかしにしてきたそうだ。しかし、今成果を上げている方策は、一般の人達が地域で声かけをして、自殺予防に繋げているそうだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿