2010/03/29

オックスフォードに出かけました(2010.3.26-27)

3月26日金曜から27日土曜にかけ、オックスフォードのウースター・コレッジで専門分野の学会が開かれ、出席してきました。着いたのは金曜の夕方4時、そして、土曜は一日中学会でしたので、ほとんど観光はしませんでしたが、多少散歩がてら周辺を歩きました。

これはウースター・コレッジ(Worcester College)の中庭。コレッジの部屋に一泊。外から見ると素敵ですね。でも寮の部屋は、やはり寮の部屋。テレビも無いし、シャワーだけでお風呂も入れません。ホテルと比べるとやはり快適さは格段に劣ります。でも少し(?)安いです。




そして、コレッジの食堂。ここで朝食を取りました。なかなか素敵です。ホテルの食堂よりきれいですね。

着いてから街に出て、アシュモリアン美術館に入りました。これは正面。閉館前に入ったので、大好きなラファエル前派の絵だけ30分ちょっと見ました。ここのラファエル前派の作品は、小品が多いですが、結構沢山あるんです。最近改築されて、とてもきれいな美術館になっています。

土曜朝、1時間ほど町を散歩する余裕がありました。オックスフォード大学の、ボードリアン図書館の前を通りました。

ウースター・コレッジの直ぐそばに、Oxford Playhouseという、割合良く知られた劇場があります。金曜夕方、前を通ったので演目を除いてみると、その夜、フランスの作家ジャン・アヌイの『アンティゴネ』("Antigone")をやるとあり、早速見ることにしました。アマチュア劇団でしたが、結構良かったです。これについては、別項をもうけて、簡単な感想をブログに書きたいと思っています。

学会は、小さい集まりでしたが(30人弱)、私のまさに専門分野の学会でした。私の英語力不足も大きく、又よく知らない作品を論じていたりして内容が分からない発表もありましたが、それでもかなり勉強になりました。著作を読んで名前は知っていた、そうそうたる権威者の先生方が、一堂に揃った感じでした。出席者はアメリカ人が多分2,3人。そして私。他は全てイギリス人です。この国での中世英文学の学会というのは、多くはインサイダーの集まりで、若い院生を除くと、お互いに顔見知りの人がほとんど。最初からファースト・ネームで呼び合って、ほとんど、仲間内の研究会という感じです。外国人がいるとすればアメリカ人か、少数のヨーロッパ人。なかなか溶け込めません。それにイギリス人は無愛想ですからね。でもこちらから何人かの人に話しかけて、多少おしゃべりや質問もしました。自分の知識の不足を気づかされたことも含めて、一定の収穫があったので、来年も行きたいと思いました。

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