2015/05/23

Jacob Savereyによるオランダの中世劇 (?) の絵とブリューゲル2世の絵

オランダの大学の先生、Johan Oostermanのツィッターを見ていると、中世劇のシーンの画像があった。中世劇の絵は色々な本やウェッブで見ているが、このオランダの画家Jacob Savereyによる中世劇のシーンは今まで見たことがなかった。

ハーグにあるマウリッツハイス美術館(Mauritshuis Museum of Fine Arts)に所蔵されているJacob Saverey, the Elderが1598年頃に書いた絵、「聖セバスチャンのお祭り」(Fair on Saint Sebastian's Day)の一部だそうである。残念ながら、あまり大きくない絵(41.5 x 62 cm)のごく一部なので、かなりぼんやりしている。絵全体はこうなっている

絵の右上のほうに、小さく野外ステージのまわりに集まっている人々が描かれている。もう17世紀に手が届くという時代であるから、「中世劇」とい うより、初期近代演劇、というべきだろうか。民衆演劇は、中世末から近代初期までそれほど変化していないと思うので、呼び方はどちらでもかまわないだろう。

ところで、この関連で有名な絵は、 ピーテル・ブリューゲル2世の「田舎の祭り」。16世紀末から17世紀にかけての時期の絵だ。こちらはパブリック・ドメインにある画像なのでコピーしておく:

真ん中に野外舞台が設えられて、劇が演じられている。そのあたりだけを切り取ると、


カーテンがあり、その裏が楽屋みたいになっている。ステージの背後をカーテンで隠すというアイデア、随分早くから始まったんだな、とちょっと意外。こういう風に後にカーテンを垂らすという慣例から、劇場が出来ると始まる前や終わった後に、前にカーテンを垂らすというアイデアが起こったのだろうか? イングランドでも、『マンカインド』など小さなグループによる劇はこういうステージで上演されたかも知れない。

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