何故怪物でなければならないのか、中世の教会にはどうしてこういう奇怪な彫り物が天使やら聖者の彫り物と同居しているのか、その理由は私は知らない。美術史の専門家の話を聞いてみたいものだ。
さて3月29日にセミナーの為にカンタベリーに行った際、大聖堂にちょっと寄って写真を撮った。その中にガーゴイルやその他の奇怪な生き物の写真もあったので載せておく。この日は素晴らしい天気の、初夏のような日で、大聖堂が実に美しくそびえていた。
大聖堂に敷地に入っていくところにあるのはクライスト・チャーチ・ゲイト (Christ Church Gate) というきれいな装飾の施された門。中央の銅像はキリスト。
この門に、結構沢山奇妙な彫り物がある。これ、何なんでしょう?ねずみ?いたち?いや、犬かな?
それから門の上のほうにある窓の上にある顔。クリックして拡大してみて下さい。
さて、大聖堂本体についている本物のガーゴイル。少しすり減っているが、破壊されたのだろうか。
こちらのガーゴイルは無傷のようだ。
ガーゴイルやその他の怪物や奇怪な顔などは特に目立つ点だが、中世の大聖堂、こだわりを持って眺めると色々と見るものがある。聖者や王などの彫像もどういう聖者かとか、いつ頃掘られた彫刻だろうなどといちいち考えながら見ていくと、分からないことだらけで、面白いし、聖堂の中にある石棺に掘られた人物像とか、ステンドグラスの絵とか・・・建物すべてが生きた美術館みたいなものだ。
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