先週、年2回やらせていただいている、ある友人の講義科目のゲスト講師をやった。友人には感謝、感謝!今回も昨年のこの時期にやったのと同様、「写本から印刷本へ」というタイトルで、古代の本の始まりから、中世の写本、そしてグーテンベルグやカクストンによる活版印刷の始まりまでを、言葉の歴史と絡めて話した。
前回は、時間が足りず、急遽いくらか端折ったりしつつ話したので、今回は思い切って内容をカットし、また前回見せた短いビデオも今回は使わなかった。そうしたら、今度は少し時間が余った。1回だけの講演や講義の時間配分って難しい。まあでも、モニターやパソコンの準備などもあるし、大体許容範囲だった。そのパソコンだが、自分で持って行ったのだけど、モニターに繋げるためのHDMIとVGAのコネクターを忘れたことに電車に乗ってから気づいて大汗。電車を降りて、駅前のビルにある大きめの電気店に行って捜してみたが、家電の店で、パソコン用小物なんてほとんど売ってなかった。でも、学校に行ってみたら(多分あるとは思っていたけど)事務局にあって、貸して貰った。一安心。
昨日はいつもに増して、一生懸命、熱を込めて話したつもりだったが、15分くらい経ったときにふと教室をじっと見渡すと、7割ぐらいの学生が寝ていた・・・。まあ、学生の専門とはかなり外れているし、自分の講義の魅力がないことも一因だろうし、もう諦めているから気にならない。60歳代半ばの老人が教え方を大きく変えようとしても、もう遅すぎる。
終わった後しばらく友人の研究室で茶飲み話を出来て、楽しい時が過ごせた。話は半分以上、自分達の病気や老化の事とか、消息の途絶えた方のことなど、本当にお爺さん同士のおしゃべり(^_^)。体力のない私は、講義の時は精一杯頑張ったけど、翌日は疲れがどっと押し寄せた。
親友と言える唯一の友人は17年前に亡くなり、一番尊敬していた友人は今年正月に亡くなった。ほとんど友人のいない私にとって、割合気軽に話せる友は、いつもゲスト講師に招いてくれるこの友人だけになってしまった。大事にしよう。
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