2011/08/17

『二重被爆』(2006年)と『二重被爆ー語り部 山口彊の遺言』(2011年)上映会(ロンドン大学、SOAS)

既にこのブログでもお知らせを転載していた標記のドキュメンタリー映画がロンドン大学のアジアアフリカ学院で上演され、出席してきました。日本からはるばる稲塚秀孝監督が来られ、挨拶をされ、また上演後、観客の質問に答えられました。映画は、最初は、最初は2006年の稲塚秀孝制作、青木亮監督の『二重被爆』、そして後半は、新作で稲塚監督自ら作られた『二重被爆ー語り部 山口彊の遺言』です。2作品については、以前のブログで簡単ですが、紹介と感想を書いております。

今回の会場は140人程度収容の講義室でしたが、ほぼ満員。稲塚監督のブログによると、約4割がイギリス人(ないし、日本人ではない方)のようだったと言うことです。監督のブログには、挨拶の内容も載っています。

私は以前にDVDをいただいて既に見ているのですが、しかし、多くの方と共に、しかも海外で見ると、一層の感慨がありました。21万4千人以上の人々が2発の爆弾で一瞬にして亡くなるという恐ろしさ。今の日本人を皆トラウマ状態にしている東北大震災の死者・不明者数が2万人を超えるということを考えると大変な悲劇ですが、広島・長崎の21万人以上という死者はその10倍であり、原爆が如何に凄まじい兵器かを感じます。イギリスにおいて、ドイツ軍の空爆の最も残虐な例のひとつとしてあげられる1940年11月14日のコベントリーの大爆撃では、一夜にしてこの工業都市がほとんど焦土と化してしまったようですが、死者は約600人程度と言われているそうです。

共同通信、朝日新聞、その他、日本のマスコミ数社からもこの上映会に記者の方が来られました。既に一部のネット・ニュースで共同の記事を配信しています。但、イギリスのマスコミは全く感心を示さなかったようです。

このブログでの呼びかけに答えて、忙しいウィークデイの夜、仕事や学校が終わった後に来ていただいた方も少しいらっしゃるかも知れません。だとしたら大変嬉しいし、深くお礼を申し上げます。

当日の様子が、日本テレビのニュースにより報道されました:


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