吉田鋼太郎さんの出たドラマが終わったので、ひと言書いておきたい。
昨日、NHKのドラマ、「七つの会議」最終回を録画で見終えた。吉田鋼太郎さん、いぶし銀の良い役柄を貰ったなあ。舞台と違い、抑制の効いた演技で説得力あった。嬉しい。これでも舞台でも一層良い役が回ってくると良いな。
上智大学の演劇サークル「シェイクスピア研究会」で英語原文でシェイクスピアを演じて以来、出口典雄さんのシェイクスピア・シアター、ご自分と栗田芳宏さんが主宰した劇団AUNなどでキャリアを積みつつ、シェイクスピア一筋!日本で彼ほど沢山シェイクスピアを演じてきた役者があるだろうか。けっして美声でも響きの良い声でもないが、彼がシェイクスピアの台詞を言っているのを聞くと、台詞が体にしみ込んでいると感じる。日頃シェイクスピアをやらない役者は、ちゃんと台詞が入っていても苦労して言っていると感じることが多いが、彼は自由自在、朝飯前、と言う感じだ。今では彼の実力を認めない演出家はいないだろう。蜷川作品には欠かせない存在になっているし、他の大きなプロダクションにも次々出るようになった。もっと器用にテレビや映画の世界に入って、楽な生活を手に入れる機会もあっただろうけど、日本語でのシェイクスピアにひたすらこだわり続けてここまでやって来た。尊敬するなあ。私は彼より年上で、彼みたいに格好良くもないが、いつも共感しつつ見ている。近い世代の私にとっては、大スター。
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