2018/03/16

"A Passage to India" (Park Theatre, 2018.3.15)

"A Passage to India"

simple8 and Royal Derngate, Northampton 共同公演
観劇日:2018.3.15 15:00-17:30 (incl. one interval)
劇場:Park Theatre, London

原作:E. M. Forster
演出:Sebastian Arresto, Simon Dormandy
脚本:Simon Dormandy
セット&衣装デザイン:Dora Schweitzer
照明:Prema Mehta
音楽:Kuljit Bhamra

出演:
Asif Khan (Aziz)
Richard Goulding (Fielding)
Phoebe Pryce (Adela)
Liz Crowther (Mrs Moore)

☆☆☆ / 5

E. M. Forsterの20世紀の古典の舞台化。演出もしているSimon Dormandyのオリジナル脚本。植民地のイギリス人達の、インドという国に対する異なった態度と、それに対するインド人達の、これもまた複雑な受け取り方を描く原作だが、それを休憩を除くと2時間ちょっとの時間に上手くまとめていた。私がこの小説の翻訳を読んだのは多分学部学生の頃だし、映画を見たのも何十年も前だから、粗筋もおぼろげにしか憶えていないので、分からないところも多くて前半はかなり居眠りしてしまった。しかし、裁判のシーンは緊迫感に満ち、見応えがあった。また、原作が描くイギリスと自国の文化に対するAzizの屈折した感情、友人への愛情とAdelaの告発の間で苦しむFieldingの感じるもどかしさ、そしてAdelaのナイーブさや傷つきやすさは充分に伝わっていて、後半は興味を持って見ることが出来、最後にはかなり満足感が残った。

ステージには何もセットを置かずシンプルなものだった。一部でコンプリシテみたいなグループでやる動きを取り入れ、工夫に満ちていた。費用をかけられないこともあるだろうが、意図的にインド風のセットにせず、植民地に起こる普遍的な問題として観客に見てもらいたいということだろうか。

Park Theatreは2013年に出来た劇場で、前回の渡英(昨年の夏)で始めて来たのだが、チケットの値段も割合安く、上演のレベルはかなり高くて、今後も期待したい。

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